胸郭出口症候群
2021.03.29
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胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)とは、腕や肩の運動、および感覚に深く関わる神経や血管が障害を受け、肩、腕、手のしびれや痛み、手の動かしにくさなどを自覚するようになる状態です。肩こりとして自覚されることもあります。胸郭出口症候群は、なで肩の女性に多くみられますが、筋肉を鍛えた男性に発症するタイプもあります。発症には日常生活に関連した動作にも関与していることから、規則正しい健康的な生活スタイルを確立することが重要といわれています。
首には食道や気管、神経や血管、筋肉など多くの組織が密集しています。腕を司る神経や血管は、胸郭出口と呼ばれる部分を通って、首から目的地である腕に向かって走行しています。
胸郭出口にはいくつかの狭い空間が存在しており、こうした場所で神経や動脈が圧迫されることがあります。神経や動脈が胸郭出口で圧迫されることで、胸郭出口症候群が発症します。
胸郭出口症候群は、肩こりとして自覚されることがあります。腕や手に分布する神経や血管が圧迫されることで発症するため、神経症状として首や肩、腕にしびれやチクチクする感覚、刺すような痛みを覚えることがあります。
治療は、発症予防と保存療法が中心となります。姿勢の悪さが胸郭出口症候群を誘発することがあるため、良好な姿勢を保ちます。
また、重いものを持ち上げることも要因であるため、可能な限り重いものを持たないようにします。さらに、睡眠不足やストレスとの関連性も指摘されており、規則正しい生活スタイルを確立することも重要です。