雨の日になると増える骨折
2025.04.02
ブログ
こんにちは。神田第一接骨院です。
今回は橈骨遠位端骨折(コーレス骨折)についてお話ししていきたいと思います。
橈骨遠位端骨折(コーレス骨折)とは
手のひらをついて転倒した際などにおこり、短時間で腫れが出現し前腕の変形を伴います。閉経後の高齢者女性・骨粗鬆症の方に好発するため雨などの足元が悪い日く転倒しやすい日には注意する必要があります。高齢者女性や骨粗鬆症の方だけではなく小さなお子さんにも起こる場合があり、急性塑性変形という骨が曲がってしまう骨折や竹節状骨折という竹が潰れた状態のようになってしまう骨折になる場合があります。そして骨折の中でも発生頻度が高い骨折だと知られています。
症状
・手関節近位1~3㎝で骨折するためこの部位で圧痛がみられる。
・背側変形ではフォーク状変形が見られ、撓側変形では銃剣状変形が見られる事がある。
・腫脹
合併症
・正中神経麻痺
・尺骨突き上げ症候群
・長母指伸筋腱断裂
・三角線維軟骨複合体損傷(TFCC損傷)
・複合性局所疼痛症候群
注意:複合性局所疼痛症候群の主な症状は、燃えるような痛みだったり関節などが固まり動かなくなってしまうとて も怖い疾患です。
治療
保存療法:転位の状態で判断されることが多く、転位が小さい場合や手術によるリスクが大きい場合は手で整復する徒手整復が適用できます。
手術療法:転位が大きい場合や、関節内骨折、骨片が多数ある場合など、保存的治療では直せなかった転位などを治療していくためのものです。
固定
ギプスで3~5週