レッドフラッグ
2023.05.23
治療
こんにちは!昨日の暑さから一転、雨模様&気温の低さが際立ちますね・・・
本日は「レッドフラッグ」と言う医学用語をご紹介します。
読んで字の如く「赤い旗」なのですが・・・
医療の現場においては「見逃してはいけない危険な疾患」です。
腰痛におけるレッドフラッグは・・・・・
・発症年齢が20歳未満か55歳超 → 若年:スポーツなどによる分離症
高齢:悪性腫瘍、病的骨折
・最近の激しい外傷歴(高所からの転落、交通事故) → 骨折の可能性
・進行性の絶え間ない痛み(夜間痛、楽な姿勢が無い、動作と無関係)→ 感染症による炎症
・胸部痛 → 心筋梗塞 → 腰痛持ちの人は「いつもと違う腰痛」がポイント
・悪性腫瘍の病歴 → 癌の脊椎転移
・長期間にわたるステロイド剤の使用歴 → 骨粗鬆症 → 病的骨折
・非合法の薬物の静脈注射、免疫抑制剤の使用、HIVポジティブ → 圧迫骨折 感染症
・全般的な体調不良
・原因不明の体重減少 → 悪性腫瘍、内臓疾患からの腰痛
・腰部の強い屈曲制限の持続 → 強直性脊椎炎
・脊椎叩打痛 → 骨折
・身体の変形 → 側弯症
・発熱 → 化膿性椎間板炎、細菌感染症
・膀胱直腸障害とサドル麻痺 → 椎間板ヘルニアなど神経根症の重症例 → 不可逆性の神経障害
などが可能性としてあると、腰痛のガイドラインに記載されています。
腰痛の85%は原因不明で15%は原因の分かるものとされています。
その原因のはっきりした15%の中でも重篤な疾患が含まれているものを「レッドカード」と
言うわけです。
単なる腰痛と思いきや・・・と言ったケースが存在するのは事実です。
あれ?と思ったら一考を!!