神田第一接骨院の整体コラム|揉み返しと好転反応の違い

揉み返しと好転反応の違い

揉み返しと好転反応の違い

マッサージを受けた後に、揉み返しによって施術前より症状が悪くなった経験がある方も少なくないでしょう。マッサージの際に筋肉がダメージを受けることで、炎症反応を起こす症状を「揉み返し」と呼んでいます。前述したとおり、揉み返しは筋肉が損傷することで炎症を起こしてしまうので、よくない症状となります。揉み返しの起きる原因は5つ考えられます。

1つ目は、マッサージの際の圧が強すぎて筋肉がキズついてしまうケースです。マッサージの際に痛みを強く感じる際に、比較的多いとされています。

2つ目の原因は、筋肉が凝り過ぎていて血行が悪く柔軟性のない場合、マッサージによって少しの圧でも筋肉がキズつくケースです。

3つ目の原因は、マッサージ自体の施術に慣れていない人に、揉み返しがよく起こります。適度な圧のコントロールができなくて、ほぐし過ぎてしまい筋肉がキズついてしまいます。

4つ目の原因は筋肉のキズとは別物で、老廃物が溜まり過ぎている人によく起こります。マッサージを施せば血行がよくなると同時に、老廃物の排出も促しますから、溜まり過ぎた老廃物が一気に排出されることで、倦怠感や身体の重だるさが現れます。

最後の5つ目の原因は、マッサージを施す施術者の知識不足・技量不足によって起こります。施術者が経験不足の場合、ひとり一人の身体に合わせた圧と施術法を行なうことができないので、筋肉にキズをつけてしまうこともあります。いずれにしても揉み返しになったなら、炎症部へのアイシングがおすすめです。保冷剤で患部を冷やすか、冷湿布を患部に貼ると効果的です。温めるのはよくないので、入浴や運動も避けた方が無難です。アルコールも筋肉の修復を妨げる要因となるので、控えた方がよいでしょう。

軽傷であれば2~4日ほどで治まりますが、重症の場合は1週間ほど必要なので、マッサージ中に痛みを感じたら我慢せず、施術者に申告することをおすすめします。

次に好転反応についてですが、これはマッサージによって身体の悪い部位が回復する際に、さらに悪化して身体に痛みやだるさを感じるケースです。ただ、この好転反応は身体がよくなる兆しであり、先の揉み返しとは異なり「よい症状」といえます。

好転反応には4つの症状があるので、順にお伝えしましょう。

1つ目の症状は「弛緩(しかん)反応」と呼ばれる症状で、マッサージによって筋肉がほぐれることで溜っていた毒素や老廃物が循環し、急激な倦怠感や疲れ、発熱が起こります。

2つ目の症状は「過敏反応」と呼ばれ、マッサージした部位に痛みやかゆみ、炎症が起きる症状です。血行がよくなることが原因で起きるので、激しい運動を避けて休むことで治まってきます。

3つ目の症状は「排泄反応」と呼ばれ、身体に溜っていた毒素や老廃物を、汗・尿・便などで身体から排出する症状で、ニキビや吹き出物が酷くなることもあります。

4つ目の症状は、「回復反応」と呼ばれていて、血行の悪かった部分が改善されることで、汚れた血液が一時的に周り始めます。すると、発熱・吐き気・腹痛・だるさの症状が現れます。好転反応はいずれの症状も、早ければ1日、通常なら2日~3日で治まります。

健康な身体を取り戻す前段に起きる症状といっても、さまざまな症状が現れるので、自分で「好転反応」との診断はできません。また、揉み返しなのか好転反応なのか、治まってみないと判断できないのも事実です。マッサージを受けた後に体調に異変を感じたら、マッサージの施術者に相談しましょう。

PAGE TOP